2006年12月17日
旅の重さ / 素 九鬼子
16歳の少女は母と二人暮らし
大好きな母親だけれど
男出入りの激しい母との生活や
学校がいやになり、
家を飛び出して四国お遍路の旅に出た。
その旅の途中に旅一座に加わったり
他のお遍路さんと共に歩いたり
途中病気をして助けられたりと
旅で得た色んな思いや生活を
母親に宛てた手紙という形で書かれたもの
ちょうど同じ年頃の高校生の頃に読んだと思う
共感した部分も たくさんあったように思うが
今 読むとまた 違うんだろうね
この本が出版された過程に驚く
この作者が ある作家に自分の書いたものを
読んで欲しいと送っていた
何年も経ってから その作家が亡くなった後
整理をまかされたある編集者が 残されていた
この原稿を面白いと作者を尋ねたが居所が分からず
本人の承諾のないままに出版したものらしい
新聞広告で 作者の行方を探したという面白い経緯がある
ako_hitotoki at 08:06│Comments(0)│本